箕面の森アートウォークについて
箕面は、古くから大滝と紅葉で知られ、年間200万人もの人々が訪れる北摂屈指の観光地です。
アートウォークが開かれる滝道には、1350年もの長い歴史があります。古くは、658年、役行者が大滝のもとで修行をしたと言われています。以来、滝道は人々の往来が頻繁にあり、また、西江寺、瀧安寺など歴史的な建造物もあり、もはや箕面はまったくの原生的自然ではなくなっています。人間の営為が加わった自然なのです。つまり、文化的、歴史的な意味を担った自然(二次的自然)と言えます。
そうした長い歴史に支えられた、人間と自然の豊かな関係において拓かれた滝道に美術作品を設置することは、美術の視点においても、観光の視点においても意義のあることです。
本イベントでは、関西を中心に活躍している現代アーティストを招待し、箕面の自然・歴史的建造物・史話・施設などをテーマにしたサイトスペシフィックなアート作品を阪急箕面駅から大滝に至る滝道沿いやその周辺の施設や店舗などに、設置します。また、サイトスペシフィックなパフォーマンスも企画しています。
サイトスペシフィックアートは、文字通り設置される環境や文化、歴史そしてそこに関わる地域の人々の生活を反映した作品を指します。その地域の人々の生活に密着し、現代アートの仕掛けによって来訪者(観光客・観客)が箕面の歴史、文化(風土)とかかわり、風景の再発見に繋がる、そういったアートイベントを企図しています。
中谷 徹 箕面の森アートウォーク プロデューサー
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箕面の森アートウォークロゴマークについて
光の三原色から変化させた、それぞれの色に意味を持たせました。
赤=アーティスト、緑=場(箕面の地)、青=コミュニティー、また、それと同時に、箕面の森を三次元的にも表したデザインになっています。
赤=紅葉の箕面、緑=新緑の箕面、そして青=渓谷から仰ぎ、木々の隙間から見える青い空と、流れ(落ち)る水(=滝)です。アーティスト(赤)×箕面の地(緑)×コミュニティー(青)、この三つが交差する(交わる)「箕面の森アートウォーク」。
それぞれの色が影響し合い別の色が生まれ、すべてが重なる真ん中の白。そこには、どんな色が生まれるのか? その場で目撃していただきたい。 デザイン:わにぶちみき、橋本修一
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