EXHIBITIONS | |||||
2015年7月13日(月)〜28日(火) | ||||||||||||||||||||
私の作品はテーマがはっきりと現れているわけではないが、自己探求的な面がある。あらゆるものからインスピレーションを受けるが、特にブラックユーモアや荒削りで奇妙で素朴なものの「美」に強く惹かれる。 作品を読み解く糸口として、ユーモア、文章、コミックのイメージなどを援用するが、鑑賞者は私の意図をそのまま受け取る必要はないし、そうして欲しいとも思わない。作品は見る人にとって親しみやすく、分かりやすいものであってほしいとは思うが、そのことには影響されずに制作している。 絵を描き始めるときには、結果を考えず、キャンバスに下地の色やイメージを思いつくままに置いていく。そして、ある時点で、それらの色、形の関係性が築き上げられていく。 そのうち、身近なものをテーマにした “ゆるい”物語が作られることになる。これができると、テーマの方向性が決まってきて、何が必要で、そうでないかを取捨選択しながら完成に近づいていく。よく文章を描き込んで、物語を付け加えたり、イメージと対抗させたりしている。時には、言葉ができたり、新しい意味が付加されたりすることもある。それは、ダジャレだったり解説だったりする。 結局、キャンバス上で、どのように自分のことが明らかにされているかに興味を持っているのだ。
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