EXHIBITIONS |
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2010年
9月11日(土)〜9月23日(木) |
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「ここが美術館」は美術作品を鑑賞したい/してくれる人がいる所に出向き、身近にある入れ物を超小型美術館として展開するアートプロジェクトです。CogMA
が行く所、どこでも美術館、なんでも芸術作品になります。
新井 厚子 展 「ここが美術館」 新井厚子は1994年にスペインに渡り、美術学校で彫刻を学ぶ。現在バルセロナ在住。1997年にはバルセロナのポブレノウ地区にある公立のアーティスト・ヴィレッジ アンガール(HANGAR)スタジオプログラムに選出されている。ここでは、アーティストは、いろいろな施設を持ったアトリエを最長2年間利用できるという。このプログラムはスペインでは新進気鋭のアーティストを探すためのカタログ的空間として機能している。ここでの活動を契機に新井は、ヨーロッパ全土、北米に活躍の場を広げる。日本においても越後妻有アート・トリエンナーレをはじめ、他多数のアーティスト・イン・レジデンスに参加している。 新井の発想モティベーションは「移動」つまり「旅」だという。世界各地のアーティスト・イン・レジデンスに参加しながら、ワークショップなどを通してその行為までも自己表現の手段としている。文化、言語の違いを越え、作品を通じてそれぞれの地域に住む人々とお互いにコミュニケーションを図ろうとする。 今回の「ここが美術館」は、(ロゴはMOMA を基にしている)美術館という美術の「権威」を日常に持ち込み、誰もがアーティストであり、誰もが作品を美術館に所蔵できるというパロディなのではないか。商品が梱包されていた箱を展示スペースとして、「ここが美術館」と名づけることにより、そこに収まる作品は全て美術作品になるのである。デュシャンが小便器を美術館に展示することにより、つまり文脈を変えることにより美術作品にしてしまったように、新井はデュシャン以上に箱を美術館と名づけることによりもっと大きく文脈を変えてしまったのだ。 日常、人々が当たり前のように生活している空間を切り取り、「美術館」と称する箱に閉じ込め、凍結した世界を他の文化の人々の日常空間に設置し、公開する。新井はこれにより文化、言語の違いを超えた市井の人々のコミュニケーションをアーティストが介在することにより成立させようと試みているのではないだろうか。文化、言語を越えた新しい観客との関係が築かれようとしている。
コンテンポラリー アート ギャラリー Zone 代表 中谷 徹 |
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桜井市場のお店に現れた「ここが美術館」 |
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ワークショップ |
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アーティストトーク |
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